コラム
幻覚が起こった時に心がけたい対応
不眠やイライラ、妄想など、精神的疾患の現れ方は人それぞれで、精神的疾患の症状として幻覚を起こすこともあります。精神的疾患を患う、もしくはその疑いがある高齢の方に幻覚が起こった時、そのご家族には適切な対応が求められます。そして、精神的な症状が強く現れている時には精神科、身体の症状が強く現れている時には心療内科へお越しください。
本人の話に耳を傾ける
身近な方が幻覚を起こした時、まずは話を聞いてください。不安に思うことがないかを聞き、何かを訴えるようであれば話に耳を傾け、加えて体調の確認も行います。発熱はないか、脱水していないか、便秘になっていないかなど、丁寧にチェックすることでちょっとした不調にも迅速に対応しやすくなります。
肯定的に受け止める姿勢で
身近な方が幻覚に陥った様子を初めて目にした時は、誰でも驚いてしまうものです。その場にいないはずの人の声が聞こえた、または姿が見えるという話に対し「そんなはずはない」と否定してしまうと、幻覚を起こしている本人を余計に混乱させてしまいます。訴えがどんなに現実離れしていようと、ご本人にとっては実際に感じているできごとですので、訴えは肯定的に受け止める姿勢を持つことが大切です。
安心させる
幻覚の内容によっては、本人が興奮していることもあります。興奮のあまり暴れてしまうと、ご本人が怪我をしてしまったり、周囲の方を傷つけたりする恐れがあります。
興奮しているような時には、優しく声をかけるなどして、高ぶる気持ちをなだめて安心させてください。ご本人が嫌がるようなものが見えている時には、追い払ったり片付けたりする振りをするのも、安心させる行動の1つです。
興奮しているような時には、優しく声をかけるなどして、高ぶる気持ちをなだめて安心させてください。ご本人が嫌がるようなものが見えている時には、追い払ったり片付けたりする振りをするのも、安心させる行動の1つです。
錯覚しない工夫を
見間違いによって引き起こされる錯覚(錯視)を防ぐためにも、錯覚を誘うものがあれば排除することをおすすめします。壁のシミや傷、カーテンの揺れ、雑音など、住まいの中だけでも錯覚を引き起こす恐れのある要素は幾つかあります。壁の目立つシミや傷は隠し、空気の入れ替えは本人がいない時に行うなど、工夫次第で防げることもあります。
また、幻覚は暗い所で見えることが多いため、部屋を明るく、見通し良くすることも大切です。使ったものは元に戻す、必要以上にものを置かないなど、整理整頓することで部屋の見通しは良くなります。日中は外から光を上手く取り入れ、日が差さない時間帯は照明で明るくするなど、環境を整えることで見間違いによる錯覚は防ぐことができます。
また、幻覚は暗い所で見えることが多いため、部屋を明るく、見通し良くすることも大切です。使ったものは元に戻す、必要以上にものを置かないなど、整理整頓することで部屋の見通しは良くなります。日中は外から光を上手く取り入れ、日が差さない時間帯は照明で明るくするなど、環境を整えることで見間違いによる錯覚は防ぐことができます。
不眠・イライラ・幻覚・妄想など、心の症状が気になる場合は、前橋市にある当院にご相談ください。当院の精神科では、心の症状、病気にまつわる診療を行っています。精神科の他には、心療内科、カウンセリングにも対応いたします。